横浜市、今年度中に「墓地問題研究会」設置へ

横浜市では、市営墓地のあり方などを模索する「墓地問題研究会」の本年度中の再設置を検討している。
この研究会はまったく新しい組織というわけではなく、昭和63年から平成元年まで設置されていたもので、約20年間の休止を経て本年度新たな内容での再設置を目指すものだ。

同市は2026年までに約13万4,000区画の墓地が必要だとされているが、市内にある墓地は現時点では市営と民営をあわせても4万区画にとどまり、約 9万4,000区画が不足する計算となっている。
このことから同会では、新規の市営墓地の整備という方向性ではなく、新たな墓地を建設する土地が残されてはいないという市の現状を踏まえながら、不足している墓地をどのような方向性で解決していくかを話し合う場としての意味合いの強いもの、と市の担当者は話している。

市内には、現在、市営墓地戸塚区のメモリアルグリーン・西区の久保山霊園など5ヵ所の墓地があり、メモリアルグリーンの芝生墓地の募集では倍率が20倍を超える区画も出た。
同パークの芝生墓地の募集は今年度で終了するため、同パーク内にある他の墓地の前倒し募集も検討しているという。