秩父市 散骨禁止条例を発動

秩父市は昨年12月、散骨を規制する条例を改正した。
市内荒川上田野約1,000平方メートルの土地に市内業者が散骨場の造成を計画したことから、周辺住民が反対を唱え、市に条例を改正する要望書が出されていた。これを受けて市では、市民の要望にいち早く応える形で、すでに整っている環境保全条例に「焼骨の散布制限」を一部追加した。
業者側は、地域住民の反対に逆らってまで散骨場を造成したくないと散骨場をあきらめ、予定地は遺族による記念植樹の場としたいなど方向転換をしている。
墓地以外での散骨禁止条例を整備したのは、埼玉県では初。
ただし、市の担当者は、緊急措置として条例を一部改正したにすぎないため、今後はきちんとした散骨条例を整備していきたいとしている。