満足するお墓のカタチ
こんにちは。
最近、めっきり緑が濃くなってきましたね。足元を見るとキレイな花が咲いていて楽しくなります。
でも、花の名前がわからず、全部いっしょくたに
「キレイナ ハナダー」
としか言えないのは個人的に悔しいところ。
最近、耳にすることが増えたこの言葉。
意味はというと、
『墓石の代わりの樹木や花を植えて墓標とし、遺骨は土に埋葬する葬送方法です。「墓地、埋葬等に関する法律」で墓地として許可を得ている寺院や霊園の一部に「樹木葬」の区域を設けている場合や、霊園全体を「樹木葬」専用の墓域としている樹林墓地などがあります。』
(http://www.e-ohaka.com/jyumokusou/ 参照)
・・・これだけだと、よくわかるようでわからない。
みなさまは、緑豊かでキレイな花が咲いているガーデニング墓地を想像されますか?
それとも、自然の中で墓石の代わりに植樹される形でしょうか?
実はどちらも、“樹木葬”って言えちゃうんですね。ここがややこしい。
意味が明確に「コレ!」って決まってない分、人によって少しずつイメージされているものが違うんですね。
自然に還る
樹木葬もその一つですが、土に還って自然の一部になるって感覚にあこがれる方は少なくないです。
こういう感覚は意外と万国共通で、ちょっと海外に目を向けると、アメリカでも最近話題になってたりしてます。
去年の冬には、TMJ4というアメリカのローカルニュースで、広々とした草地に父親を埋葬された女性の話が紹介されていました。
日本ではなかなか手に入らないような広大な草地を霊園とするのはさすがアメリカといったところでしょうか。
広い草原の一角に、棺を使わずに埋葬する。埋められた正確な場所を示すような墓石も作らない。シンボルとしての樹木もないので“樹木葬”ではありませんが、女性の方が「simple life」を望んだ父親ならば、この埋葬法も喜んでくれると、まっすぐに語っていたのが強く印象に残りました。
父親を思い出すときは、いつもその草原に来られるそうです。
亡くなられた方に満足してもらえそうな方法を探すのは大変かもしれませんが、頑張った先に「このお墓のカタチがベストだ」って思えると素敵ですね。
それでは、よい週末を。
2014年5月2日(金)
株式会社鎌倉新書 ライフエンディング事業1部
中坪 俊