6月「いいお墓」サポートデスクだより


今月は、東日本大震災で被害に遭われた方からサポートデスクに寄せられたお問合せやご相談を紹介したいと思います。


被災地の方から「やっている石材店を紹介して!」というお問合せがあったのですが、最初、“やっている石材店”とはどういう意味なのかが分かりませんでした。そこで、お話を聞いていくと、「お墓の修理をお願いしたいが建ててもらった石材店さんも被災して連絡がつかない。そのため対応してくれる石材店さんを探している」とのことでした。
そのようなお問合せはその後数件あったのですが、電話口から被災地の被害の大きさを思い知らされました。


 また、関東圏にお住まいの方から、「外柵だけ建ててある墓所を更地にしたいのだが」との相談がありました。その理由を尋ねると、「仙台に住む両親が被災に遭い、今後はこちらに呼び寄せて生活をすることにした。そのため、外柵だけを建ててある両親が購入していた仙台市営の霊園墓所を整理したい」とのことでした。
その方がつぶやいた「しょうがないけどね・・・」という言葉がズシリと胸に残りました。


3月下旬ぐらいには、「霊園を探しているので資料が欲しい」とのお電話がありました。住所をお伺いすると、家は津波で流されてしまっていて、避難所で生活をしているとのこと。
そのような状況であっても、お墓のことを考え、行動されている人がいらっしゃるのだということに、正直、驚くと同時に、感動してしまいました。


東日本大震災から2ヵ月近くが過ぎようとしています。東北新幹線が開通するなど復旧の明るいニュースもありますが、いまだ余震が続き、不安を抱える中で多くの人が生活をされているかと思うと心が痛みます。皆様のご無事、犠牲者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。



◎ちょっと気になる電話
先輩から言われたのですが、5月上旬になると毎年、北海道のある霊園の桜の開花状況を確認してこられる人がいらっしゃるようです。もし私が受けたら、天気予報士な気分で対応させていただきたいと思います!