3月「いいお墓」サポートデスクだより

 つい最近、社内の人から「冷凍葬」の話を聞きました。ご遺体を零下196度の液体窒素に漬けて細かい破片にしたものを真空のドラム缶に入れて、ゆっくりと乾燥させていく葬送法とのこと。海外での話ですが、供養の仕方にはさまざまな方法があるものだと思いました。


● うるう年にお墓を建てない?!
「『うるう年にお墓を建ててはいけない』と親戚にいわれたのですが、そのことにどのような意味があるのでしょうか?」というご相談がありました。
これは藩政時代(江戸時代)の名残だといわれています。藩政時代、武士は年俸制でした。その時代のうるう年は何年かに1度で、通常の年より約30日も多かったのです。そのため、幕府がうるう年には節約するように呼び掛け、不要・不急の買い物は慎むように政令を出しました。今ではこの政令の意味が忘れられ、うるう年にお墓を建ててはいけないということだけが残ってしまったようです。
「うるう年とはいっても1日多いだけですし、藩政時代の名残にあまりこだわることはないのでは。思い立ったら吉日なのではないでしょうか」とお伝えしました。
初めて“うるう年”に関するご相談を受けた時、私はそのような不思議なことを聞いたことがなかったため、上司にこのように教えてもらい納得したことを覚えています。

◎ちょっと気になる電話
「知人のお墓参りに行ったのだが、ご家族も高齢であまりお墓参りに行ってないらしくお墓の周りは雑草や枯葉など荒れていた。勝手に人の家のお墓を掃除するのはどうだろうとそのままにしてきてしまったが、気になっている」というご相談がありました。「枯葉など周囲のごみをきれいにしてお花を生けてお参りをされることは、ご家族にとっても喜ばしいことなのではないでしょうか」とその方にはお伝えしました。