5月「いいお墓」サポートデスクだより

 例年より寒さが長引いていたため、桜の開花時期が遅れていましたが、ようやく桜も満開になりました。先日、私はあるお寺の観桜会に行ったのですが、まだほとんど蕾だったため観桜というわけにはいきませんでしたが、通常は立ち入ることができない建物の見学ができ、とても楽しめました。


● 戒名を間違って彫られた
「墓石に戒名を彫ってもらったところ、間違っていた。こちらは正しく書類に記したつもりだが・・・」とのご相談がありました。詳しく聞くと、ご相談者が記入した書類を、石材店が紛失したと言っているとのこと。「証拠がない場合、彫り直しの請求は出来るのでしょうか?」と心配をされていました。
「(ご相談者が)もし誤った戒名を明記していたのであれば、石材店に落ち度はないため、お話し合いの上、料金を決めて改めて戒名を彫っていただくのが良いと思います。ただし、石材店側の間違いだということがはっきりした場合は、石材店で正しい戒名を彫り直していただくことになります。
今回のように石材店側が書類を紛失したという状況では、どこで間違いが起こってしまったのかが確定できません。しかし、紛失したというのは石材店側の過失となるため、正しい戒名を彫って納めてもらうようにお話しをされてみてはいかがでしょう」とお返事をさせていただきました。
また「彫った後の修正は、石材店によってさまざまな対応の仕方があるようですが、削り直しはいずれにしても大変なことのようです。まずは、どのように修正をするのか確認をした方が安心かと思います。」とお話ししました。

    
この季節は、電車の中などで堅めのスーツの人を見かけると自分も新入社員だった頃を思い出します。


◎ちょっと気になる電話
「嫁いだひとり娘である自分が実家のお寺にあるお墓を引き継いで檀家になった時、改めて菩提寺にお布施などをお渡しする必要はあるのでしょうか」というお電話をいただきました。すでに数年前から連絡先などはご相談者に変更しており、行事の案内やお墓の管理費などもご相談者が納めているとのことでした。
お話しからすると、ご住職もその方を継承者とみていらっしゃるようでしたので、「お寺側もすでに継承者と考えられていらっしゃるようなので、後は、お気持ちの問題でよろしいかと思います」とお答えしました。